富士急行プロジェクトストーリー

トーマスランド3Dシアター

子どもたちの喜ぶ顔を見られたのが最大の収穫です

久保田

久保田 トーマスランドにトーマスの常設シアターを作りたいという構想は以前よりあり、2010年は『きかんしゃトーマス』の原作出版65周年というアニバーサリーイヤーでもあったため、シアターを作ろうということは、早い段階で決めていました。ただ、その内容をどうするかとか、シアターの仕様をどうするかといったことは全くの白紙でした。企画が本格的に動き始めたのは、2009年の10月頃でした。最初は3Dにする予定はなかったのですが、3D映画の大ヒットなど3Dに対する注目が高まっていたことや、3Dシアターにした方が、舞台『ソドー島』の世界観を迫力ある映像で表現でき、子どもたちが飽きないような演出ができると考え、3Dで行こうということになりました。ただ、この3Dへの映像化は、細かいところは手作業が必要ということでかなりの手間がかかります。それも覚悟の上での選択でした。上映する作品に関しては、日本ではまだ公開されたことのない作品を選び、年に数回、上映する話を変えていくということになりました。

シアターの仕様に関しては、現在は200席を並べるというスタイルになっていますが、このスタイルに決まるまでには、例えばカーペット敷きにして自由に座れるようにし、イベントスペースとしても使えるようにしよう、あるいは、70席ほどにして周囲にゲームなどを配置しよう、といったアイデアが出ていたのですが、やはり大勢のお客様に同時にトーマスの映像を楽しんでもらいたい! ということで現在のスタイルに決まりました。

奥平

奥平 宣伝が本格的に動き始めたのは、5月頃でした。2010年7月23日のオープンが決まり、テレビ広告、雑誌の広告などの予算配分を決めました。特に苦労したのはテレビCM制作です。CMでは、トーマスランドのスケール感を出しながら、新施設の登場感を伝えたいと思い、シアターの実写映像も交えることにしました。ただ、シアターの完成が、オープンぎりぎりだったものですから、撮影には苦労しましたね。撮影をする際には、準備万端整えたところで迎えた当日、シアター前に大きな工事用のクレーン車が陣取っていたり、また、内部の撮影では奥の方にまだ鉄パイプなどが残っている状態でした。私のチェックミスだったのですが、本当にびっくりしました。照明やカメラのみなさんの努力でわからないようにすることができたのですが。もうひとつの苦労は、急遽、シアターのシーンでエキストラを入れることになり、手配をしてもらったことです。「3日後の撮影日に、親子連れ40人を集めて欲しい!」と、富士急ハイランドの宣伝担当部署に無理を言ってなんとか集めてもらうことができました。

広告に使った写真では、中央部にはタレントの方を配したのですが、その脇にいるエキストラのお母さんやお子さんがすごくいい表情をしてくれていて、いい写真が撮れたんじゃないかと思います。3Dの映像そのものは、広告で出すわけにはいかないのですが、その映像を見た自然なリアクションが表情に出ているんですよね。すごく活き活きとしています。

7月23日のオープニングイベントでは、テープカットの代わりにバルーンカットを行った。大きなバルーンを割ると、その中から色とりどりの小さなバルーンが飛び出すというものだ。また、オープン当日には3Dのシールを配布した。予算的には少し高価なものだが、子供が喜んでバッグなどに付けているのを友達が見れば、今後の宣伝にもなるという効果も狙ったものだ。

(C)2010Gullane(Thomas)Limited.

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