プロジェクトストーリーProject Story

Project Story 01

ヱヴァンゲリヲン

実物大初号機建造計画
実物大のヱヴァンゲリヲンを富士急ハイランドに出現させたい!

Project members

宮尾 哲也  Tetsuya  Miyao

宮尾 哲也
Tetsuya Miyao

富士急行株式会社
企画部
1997年入社

数々の新アトラクションの開発に携わってきたベテラン企画マン。早くからヱヴァンゲリヲンという作品が持つポテンシャルに目をつけ、「いつか富士急ハイランドに等身大のヱヴァンゲリヲンを!」と密かに企画を温めていたという。そこに、偶然2本の企画が相次いで不採用になるという千載一遇のチャンスがやってきた。

村田 昭悟  Shogo Murata

村田 昭悟
Shogo Murata

株式会社エフ・ジェイ 出向
(開発当時は営業部)
2001年入社

富士急行の施設を個人向けに販売する国内旅行部として、ヱヴァンゲリヲン:ワールドのプロジェクトに参加。ローソンとのコラボによるエントリープラグ搭乗券の販売や、JTBとのコラボによるオープン前の極秘潜入計画などで尽力する。

渡邊 和成  Kazunari Watanabe

渡邊 和成
Kazunari Watanabe

富士急行株式会社
総務部
(開発当時は株式会社富士急ハイランド出向)
2005年入社

富士急ハイランドの総務部採用担当として、ヱヴァンゲリヲン:ワールドで働くスタッフの採用活動を実施。お客様の問い合わせに自信を持って答えているスタッフや、自分で勉強しヱヴァンゲリヲンのことを少しでも知ろうと努めているスタッフを見て、採用の判断が間違っていなかったと実感したという。

金児 裕子 Yuko Kaneko

金児 裕子
Yuko Kaneko

富士急行株式会社
人事部
(開発当時は企画部商品開発チーム)
2008年入社

学生時代から富士急ハイランドのトーマスランドで3年連続バイトするほど遊園地が大好きで、いつかお客さまに喜ばれるような施設を作りたいと思っていた。念願の企画部に異動し、初めての仕事がヱヴァンゲリヲン:ワールドのオリジナル商品開発だった。

ヱヴァンゲリヲン実物大初号機建造計画
実物大のヱヴァンゲリヲンを富士急ハイランドに出現させたい!

全長80mという超巨大なヱヴァンゲリヲン:初号機の実物大胸像を中心にヱヴァンゲリヲン:ワールドを構築。
乗り物でも、ゲームでもない、展示のみで人を集めるという前代未聞のプロジェクトは、
いかにして生まれ、成功への道筋をたどったのか?

Concept

見せるだけで人が呼べる。ヱヴァンゲリヲンにはその力があるはず!

『ヱヴァンゲリヲン実物大初号機建造計画』(以後ヱヴァンゲリヲン:ワールド)は元々、企画部の宮尾さんが温めていた企画だった。2010年夏にオープンするアトラクションの候補が不採用になったため、急遽日の目を浴びることになった。「当時好評だったお台場のガンダムを見た時の、展示だけの施設でこれだけの人が呼べるのか? という驚きが企画の出発点です。富士急ハイランドにはすでにガンダムはあるので、相乗効果を期待できるものとしてヱヴァンゲリヲン:ワールドしかないと僕の中では決めていました」(宮尾)。人気のアニメということで、様々な企画が持ち込まれていた版権元でも、実物大で再現するという企画は初めてで、好感触を得ていた。「役員会でプレゼンするための模型を作り、ファンはこういうものを見たいんです! と力説し、最終的に社内承認を得ることができました」(宮尾)。

Planning

Planning

順路を廃し、見たいところを好きなだけ見られる施設作り。

ヱヴァンゲリヲン:ワールドの設計で画期的だったのは、入場の制限や、お客様を並ばせることのないように、1度に400人を収容できるスペースを確保したこと。建物の中央部に行くと、実物大初号機、スタジオギャラリー、エントリープラグ、ヱヴァ・ミュージアム、ゼーレ・モノリス、シアターと自由に移動することができる。「目当てのものが十分に見られなかったという不満が出ないように、動線も工夫しました」(宮尾)。順路という概念を廃し、好きなところを何度でも見られるようにしているという。
関連グッズは、富士急ハイランドならではの商品開発が求められた。ヱヴァンゲリヲンは、幅広い年齢層に愛されており、若い女性のファンが多いのも特徴の一つ。初号機の写真が入ったオリジナルカステラや、会社でも使えるブロックメモやマウスパッド、それから若い女性のためにシュシュなども企画し販売した。「男性社員にはピンとこなかったようでしたが、絶対に売れるからと説得して販売にこぎ着けたシュシュの売れ行きが好調だったのは、うれしかったですね」(金児)。

Publicity

Publicity

マニア層の心を鷲掴みにする宣伝活動が功を奏したWeb戦略。

宣伝・広報活動では、ヱヴァンゲリヲンには熱狂的なファンが多く、ITに関するリテラシーが高い人が多いことを意識した。オープン前にJTBとタイアップして「オープン前極秘潜入計画」というツアーを企画、催行した。わざわざ、福岡から参加した熱心なファンもいたという。また、コンビニのローソンと「ローソンヱヴァンゲリヲン企画」をタイアップし、エントリープラグに待たずに優先搭乗できるチケット「ヱヴァンゲリヲンのエントリープラグ搭乗券」の独占予約販売を行った。「さらに、Webを最大限に活用しました。ホームページのオープン時には1日に10万件のアクセスを記録するなど、その後も、建設過程の記録映像を定期的に配信して、お客様に富士急ハイランドで何かやっているという期待感を抱かせるPR手法を取り成功しました」(村田)。

Operation

運営スタッフの募集では、「ヱヴァンゲリヲンが大好きなんです!ぜひ働かせてください!」と直球で来る応募者が多かったという。接客スキルや元気のある人という通常の採用基準に加え、ヱヴァンゲリヲンの知識も重視しながら採用したという。 「結果としてヱヴァンゲリヲンの世界に思い入れが強く、関連グッズに関してもこだわりを見せるスタッフで固めることができました(渡邊)。ソフト面での演出でも、案内係のスタッフが「NERV 富士Q支部へようこそ!」とお客様に声をかけるといった演出も行った。

オープニングには、予想を上回るお客様が来場し、グッズ売り場も商品の補充が間に合わないほどの盛況を見せ、1人で3万円、4万円と使っていく熱心なファンも珍しくなかったという。乗り物ではなく、展示だけで人がお金を払うのか? 集まるのか? という心配はまさに杞憂に終わった。ヱヴァンゲリヲンを実物大で作って展示するという1人の企画マンが見た途方もない「夢」が、仲間を動かし、会社を動かし、社会を動かした。当日集まったファンは、その小さな奇跡の瞬間の目撃者となったのだ。

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