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プロジェクトストーリー

STORY 01

フジ Q キッズガーデン

女性社員の両立支援に挑む

PROJECT MEMBER

羽田 亮太 の写真

羽田 亮太

Ryota Hada

(株)富士急ハイランド出向
スタート時は人事部)
2005年入社

人材の活用のため、各種人事制度の改定、働き方改革とダイバーシティ推進、ICTとアウトソーシングの活用による業務の効率化、中期経営計画策定など、多様な施策を実施してきた。当プロジェクトでは主にプランニングを担当。

金児 裕子 の写真

金児 裕子

Yuko Kaneko

人事部
2008年入社

企画部などで数々の商品・サービスの企画立案に携わった後、出産を経て復職。復帰後は人事部で女性社員の活躍推進や福利厚生を担当。フジ Q キッズガーデンを、利用者のニーズに合った施設にする役割を担った。

古川 愛華 の写真

古川 愛華

Manaka Furukawa

(株)富士急
ビジネスサポート出向
2013年入社

フジQ キッズガーデンのオープンに向けた準備に携わり、開設後はその運営を担当。当プロジェクトのコンセプト「働く母親が、安心して仕事に専念できる保育所」を実現するため、現場の視点を重視して業務にあたっている。

働く母親が、安心して仕事に専念できる保育所を。

2017年9月、富士急ハイランドの近隣にオープンした企業内保育所「フジ Q キッズガーデン」。
育休から復職する女性社員の支援を目的に誕生した旧キッズガーデンから拡張移転し、
これまで外部に委託していた運営を、グループ内の直営に切り替え、より利用者のニーズに応える施設に生まれ変わった。
プロジェクトの目的は、働く母親が安心して子どもを預けられ、仕事に専念できる環境を用意すること。
携わったメンバーは、綿密なリサーチとシミュレーションに加え、自らの体験も念頭に、理想の施設を模索した。

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CONCEPT

育児を理由に
退職せざるを得ない環境を変えたい。

富士急グループでは、多くの女性社員が活躍している。人に喜びと感動を提供するために、女性の視点や感性、ホスピタリティがもたらす貢献は計り知れない。にもかかわらず、かつてはグループ内で働く女性社員の多数が、結婚や出産を機に職場を去っていた。レジャー・サービス業を営んでいる以上、勤務日や勤務時間帯が不規則になる職場もある。仕事と子育ての両立の難しさが、女性の長期的なキャリア形成を阻んでいたのだ。そうした状況を危惧していたのが、人材を最大限に活かすために多様な施策を立案し、実行してきた羽田さんだ。

「2005年に入社した私の同期は16人で、その半数が女性でしたが、今も富士急グループで働き続けているのはたった1人です。女性社員の多くが、結婚や出産を機に退職していきました。現場に出向することになった場合、仕事が忙しくなる土日や年末年始には、ほとんどの保育所は休業しており、子どもを預けることはできないため、出産後の復職をあきらめる女性社員もいました。産休・育休の取得後にも子育てをしながら働き続けられる職場に変えていくためには、365日子どもを預けられる施設が欠かせないと考え、まずは外部に運営を委託する形で、旧キッズガーデンとなる保育所を開設しました」(羽田)。

利用希望者の増加を機に、
ニーズを反映した新施設の開設へ。

社内で初めての試みということもあり、旧キッズガーデンは必要最低限の設備でスタートした。既存施設の空いているスペースを活用することになり、使用したのは社員寮の一角。開業時に設定した定員は、職員への利用ニーズ調査で割り出した10名だった。年中無休、最大21時まで預けられる社内の保育所は、幼い子をもつ社員には非常に魅力的だったようで、1年足らずで利用希望者は定員を超えた。これを機に、さらに受入人数を拡大し、利用者のニーズに合ったサービスを提供できる新保育所の開設が検討されることとなった。

企業主導型保育施設の助成金制度を活用し、本社の近隣に移転拡張する形で、より多くの児童を預かれる「フジ Q キッズガーデン」が新築されることになった。コンセプトは、旧キッズガーデンと同じく「女性が輝き続けるための保育所」。より母親の意見を取り入れた「働くお母さんが安心して仕事に専念できる保育所」へと進化した。

PLANNINGの画像

PLANNING

よりよい保育所にするため、
要望をリサーチして改善。

新たなキッズガーデンの開業への道筋をつけたのが羽田さんなら、新施設をよりよくするために具体的な課題と施策を提言したのが、旧キッズガーデン開所時から携わり、自分の子どもを預ける利用者でもある金児さんだ。新施設の開設にあたって、旧キッズガーデンの利用者に現状への不満や、要望についてヒアリングを実施。金児さんは利用者の視点から、新たなキッズガーデンに何が求められているのかを明確にしていった。

「出ていた意見で最も切実だったのは、給食の導入を望む声でした」(金児)。旧キッズガーデンはスペースも限られていたため給食は提供せず、お弁当を持参してもらっていた。働く時間や子どもと過ごす時間をできるだけ確保したいと願っている利用者から、出勤前に弁当を作る負担を軽減するために、給食を提供することが決まった。

PLANNINGの画像

求めるのは「働くお母さんの力になりたい」
に共感する保育士。

金児さんと共に、新たなフジ Qキッズガーデンの開設に向けて奔走したのは、現在は施設の事務長として運営にあたっている古川さんだ。旧キッズガーデンでは運営を外部に委託していたが、社内でのシミュレーションによって、直営にすることでコストを削減でき、長期的に安定して運営できることが明らかになった。「保育事業に興味関心があり、また前職のハイランドリゾート(株)出向時にも子どもに喜ばれる企画を立案して成果を上げていた人物だったので、期待を込めて彼女を抜擢しました」(羽田)。古川さんは外部からの情報収集や他の保育施設を視察するなどしてノウハウを吸収し、開設への準備を進めていった。

2017年9月1日のオープンに向け、古川さんは同年1月から保育士の採用活動を開始した。通常、保育士の就職活動は、年度が始まる4月からの勤務を想定して行われる。9月開業のキッズガーデンは、年度途中からの勤務となるため、人を集めるのに苦労するだろうと予測し、早めに採用活動に取り掛かったのだ。時間をかけて保育士を選ぶにあたり、古川さんが最も重視した基準は「働くお母さんのために、役立ちたいという気持ちの強い人」であること。「私たちの考えに共感してもらえる、意識の高い保育士さんを採用することができました」(古川)。

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「フジQキッズガーデンがあるから」
が応募理由に。

施設のオープンにあたり、社内向けにはイントラネットで通知し、社外向けにはプレスリリースを出し、開所時にはマスコミ各社を招待するなどして告知を行った。また安心して利用していただけるように、利用希望者向けの説明会や内覧会も実施した。新たに開所するフジQキッズガーデンでは地域の子育て家族を支援するために地域枠を設け、近隣住民も利用できるようになった。現時点で、利用者のうち2割が地域住民。年中無休で7時30分から延長保育時間を併せて21時まで子どもを預けられる保育所はこの地域では珍しく、「とくに看護師など勤務時間帯や休日が不規則な利用者には、大変喜ばれています」(金児)。

フジ Qキッズガーデンの開設が及ぼす好影響は、とくにグループ施設の採用活動において如実に表れている。「富士急ハイランドでは保育施設があることを志望理由に、多くの女性が是非働きたいと応募してくるようになりました。現在、富士急ハイランドではフジQキッズガーデンを利用する女性スタッフが約20名いますが7~8割は保育所があることを魅力に感じ入社してきた方々です」(羽田)。

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OPERATION

我が子の成長を感じられる
オンリーワンのイベントを実施。

新たに設けられた保育プログラムも、旧キッズガーデンとの違いの一つ。他の近隣保育所にはない富士急グループらしい特色を出したいという思いから金児さんと古川さんが実現させたもので、英語、リトミック(音楽を用いて、身体的・感覚的・知的な育成を図る幼児向け教育)、造形、運動の4種類のプログラムを取り入れている。「造形は富士急グループのフジヤマミュージアムと、運動は富士急百貨店内で運営されているフィットネスクラブとタイアップした、富士急グループならではのプログラムです」(古川)。また子どもたちの成長を保護者の方々に感じてもらおうと、子どもたちが歌や踊りなどを披露する発表会を開催するなど、利用者の満足度を向上させるために様々な取り組みを実施している。

保育士が能力を発揮できるよう管理し、働きやすいようにサポートするのが古川さんの役目だが、保育士に交じって子どもの遊び相手を務めることも珍しくないそうだ。施設を利用している金児さんのお子さんも、古川さんを“第二のお母さん” と慕っているという。「富士急グループは、ファミリーが主要な顧客であり、お客様の目線で提供する製品やサービスを考えていくためには女性の視点が必要です。その活躍に、会社も大きな期待を寄せています」(羽田)。

女性社員が長期的なキャリアを築けない状況に危機感を抱き、今後の組織を思ってプロジェクトを立ち上げた羽田さん。
女性の可能性を自らの実績で示し、後進の女性のために道を切り開こうとプロジェクトの実現に貢献した金児さん。
これからを担う立場として、保護者と児童に寄り添うように運営を担っている古川さん。
女性のさらなる活躍を願う3人が携わったこのプロジェクトが、
富士急グループにより一層の多様性をもたらすきっかけとなるはずだ。

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