プロジェクトストーリーProject Story

Project Story 05

リサとガスパール タウン

世界初!

リサとガスパールのテーマパークで、
新たな顧客層を開拓せよ

Project members

奥平 麻由 Okudaira Mayu

奥平 麻由
Mayu Okudaira

相模湖リゾート株式会社
(開発当時は企画部)
2007年入社

「リサとガスパール タウン」の開発担当。「リサとガスパール」の世界観の表現に苦労した奥平さんが一番うれしかったのは、オープニングセレモニーに招いた絵本の作者とファンが、施設の出来映えに感動してくれたことだそうだ。

金児 裕子  Kaneko Yuko

金児 裕子
Yuko Kaneko

富士急行株式会社 出向
人事部
 (開発当時は企画部商品開発チーム)
2008年入社

主に、ショップで販売する商品のコンセプトから製品化までを担当。これまでにも、ヱヴァンゲリヲンワールドやトーマスランドなどの商品開発を行ってきた、商品開発のエキスパート。

吉田 桃子 Yoshida Momoko

吉田 桃子
Momoko Yoshida

株式会社ピカ 出向
(開発当時(株)富士急ハイランド出向)
2012年入社

遊園地と子供が好きで、エンターテイメントをカタチにしたい!との思いから富士急行に入社。入社2年目ながら、新施設「リサとガスパール タウン」の運営を担当。「安心して仕事を任せられる」と周りからの評価も高い頑張り屋。

世界初!
リサとガスパールのテーマパークで、新たな顧客層を開拓せよ。

“リサとガスパール”の絵本の舞台であるパリの街並みを再現したテーマパーク「リサとガスパール タウン」のプロジェクトには、
富士急ハイランドエリアへの新たな顧客層の開拓という大きなミッションが与えられていた。
2013年、富士急ハイランドにオープンした世界初のテーマパーク「リサとガスパール タウン」の知られざる誕生秘話に迫る。

Concept

Planning

新たな顧客層開拓を託されたテーマパーク「リサとガスパール タウン」

パリに住む、白いからだに赤いマフラーを巻いた女の子「リサ」と、黒いからだに青いマフラーを巻いた男の子「ガスパール」。柔らかい質感で描かれる、犬でもうさぎでもない不思議でキュートなふたり。絵本の舞台でもある“パリの街作り”のプロジェクトには、富士急グループの顧客拡大戦略の重要な役割が与えられていた。

富士急ハイランドは、絶叫系のアトラクションを売りにしてきた“ライドバーク”だ。メインの顧客層は10代、20代前半のヤングカップルやグループと、トーマスランドなどを目当てに来園する小さな子供のいるファミリー層。「当時、富士山の世界文化遺産登録が有望視される中で、富士山周辺への観光客が増えることを見越し、より幅広い顧客層に富士急ハイランドへお越し頂くための戦略的な施設作りを目指しました」(奥平)。そして今回、新たな顧客層の開拓として、これまでピンポイントでアプローチしたことがなかった20代後半から30代の女性層への取り込みも課せられた。

タウンの構想は、カフェやパティスリー、クレープ店などが点在するエリアと、カルーセルやリサとガスパールの絵本の世界を楽しめるパリカート等のアトラクションエリア。入園無料で誰でも気軽に楽しめる、本格的なパリの街作りが始まった。

Planning

本物のパリの街並みを再現するために。

コンセプトは「リサとガスパールの絵本をモチーフにした街」ではなく、「リサとガスパールが出没してもおかしくない、パリの街」。つまり、絵本の世界ではなく、よりリアルな街を再現するというもの。そのためには、ショップや店舗は本物を作るのが近道。カフェには、隣接する「ハイランドリゾートホテル&スパ」のパン製造設備を移設し、パン職人が作る焼きたてのパンの香りが漂う街にした。本物のパリの街角さながら、路地を曲がるといきなり違った風景が現れるといった「わくわく感」を再現するために、街のレイアウトは何度も変更された。さらに、カフェのメニュー作りやショップのグッズ開発を本物志向で行うため、奥平さんと金児さんがパリへ行き、本場の文化を体感した。

大人の女性がさりげなく持てるキャラクターグッズの開発に取り組む。

リサとガスパールのキャラクターグッズの開発や、フランスの日用雑貨の仕入れは企画部・商品開発チームの金児さんが担当。金児さんがもっとも意識したのは、大人の女性がさりげなく使える商品作り。「キャラクターを前面に押し出したかわいいグッズを20代、30代の女性が使うのは抵抗があります。さりげなく、キャラクターのかわいらしさが生きるものを意識しました。また、山梨の歴史や文化に触れてもらうため、富士吉田市に伝わるふじやま織りのマフラーを巻いたリサとガスパールや、鹿革に漆を施した山梨の伝統工芸である印伝の財布なども作りました。これは他の商品に比べて価格帯が高いのですが、完売続出の大人気商品となりました」(金児)。

Publicity

Webサイトやクチコミを重視したPR手法。

富士急ハイランドでは、新施設のオープン前に雑誌やテレビなどの報道関係者を招いた内覧会が行われる。「リサとガスパール タウン」の内覧会当日には、絵本の作者も駆けつけ、集まった約150名の報道関係者からは、「今までの富士急ハイランドの“絶叫系”というイメージとは全然違う!」との声が挙がった。 日本にパリの街並みをここまで再現した施設はないということと、シンボルのエッフェル塔と富士山を一緒に写真に収められるという珍しさも手伝って、クチコミが話題性を生み、またWEBサイトやFacebookなどを活用しながらじわじわとメディアへの露出を増やしていった。

Operation

スタッフ40名を束ね、ソフト面でもフランスの演出を目指す。

「リサとガスパール タウン」は、社員を含め約40名で運営されている。アルバイトの教育や現場のオペレーションを任されたのは入社1年目の現場研修を終えたばかりの吉田さんだった。「オープニング準備では、アルバイトの研修を行いながら、各店舗の備品の発注やショップのショッピングバッグ作りなど、ほぼすべてを担当しました」(吉田)と語る。ショップで販売するグッズ類の搬入をはじめ、オープンまではフル回転の忙しさだったという。また、カフェの接客ではお客様に「ボンジュール!」と呼びかけ、カルーセルやパリカートのアトラクションでは「ボンボヤージュ!」と声をかけるなど、ソフト面でもパリを意識した演出を行った。

「リサとガスパール タウン」では、秋からはイルミネーションショーやプロジェクションマッピングショーも開催し、富士急ハイランド閉園後の夜の時間にも賑わいを見せている。また、地元の方にも好評で、ママ友の交流場所としての利用なども増えており、今後はさらに滞在時間を長くできるような仕掛けを検討中という。 新しい顧客層の開拓を狙ったテーマパーク「リサとガスパール タウン」は、20代、30代の女性を中心とした顧客層と、多くのファミリー層、そして新たな顧客層を集めることに成功した。富士急グループの顧客層拡大戦略は順調な滑り出しを見せている。

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