VIEW 07 — ISLAND

初島

富士の文化圏は、海の彼方までつながっている。

冨士急三十六景 | 江戸木版画

LOOK CLOSER

島の風景をたどる

初島灯台に、初島レモンのモニュメント。めったに花を咲かせない竜舌蘭も、島の風景に描き込まれています。

BEHIND THE VIEW

この一景の物語

静岡県熱海市の沖合10km、首都圏から最も近い離島として、多くの旅人を迎えてきた初島。作品には、熱海が国産レモン発祥の地にちなみ、「初島レモン」のモニュメントのほか、数十年に一度だけ花を咲かせることでも知られる島の象徴的な植物「竜舌蘭(リュウゼツラン)」も描かれています。海に囲まれた島の開放感と、遠くに望む富士山が織りなす、初島ならではの風景です。

HIGHLIGHTS

見どころ

見晴らしの良い灯台を手前にすることで、島の開放感と遠くの富士がつくる奥行きを描いています。レモン色の「トーン」で島の世界観を統一することで、島独自のトロピカルなイメージを演出し、富士をめぐる広い文化圏が見てとれます。

HOKUSAI CONNECTION

北斎との接続

大和絵から西洋画まで幅広く学び、さまざまな知識や技法を自由に取り入れた北斎。画面の人物よりも高い視点から見下ろす俯瞰図の視点を取り入れることで、見る人は上から眺めるような新鮮な視点で、高揚感をもって楽しむことができます。生き生きとした人物描写には、絵を見る人が自分の視線と重ねて思い思いの距離感で見ることができる効果があります。

この場所について

1964年7月、初島内にリゾート施設「初島バケーションランド」を開業。2006年に全面リニューアルを実施し、現在は「PICA初島」として、グランピング施設や海泉浴「島の湯」などを展開。

初島
初島を描いた江戸木版画「冨士急三十六景」の拡大画像
100%

拡大後はドラッグして移動できます