120%の安心・安全の実現へ

災害リスク対策

基本的な考え方

日本一の高さを誇り、末広がりの美しい姿を見せる富士山。その姿は過去の噴火の際に生じた溶岩や火山灰が幾重にも積み重なってできたものです。火山である富士山のふもとで事業を続けていくうえで、災害リスクは富士急グループにとって切り離すことができないものと考えています。今後も気候変動などの影響による自然災害の増加リスクに備え、対策を行っていきます。

推進体制

「安全」と同様に富士急行株式会社安全統括室がグループ会社の安全管理の範囲に自然災害も盛り込んでおり、富士急グループ全体を包括するマニュアルを作成しています。また、富士急行線の沿線の各自治体とは、協定書の締結を行うなど連携を図っています。

具体的な取り組み

災害時等における電気バスによる電力供給に関する協定書の締結

当社と山梨県富士吉田市は2021年3月17日に「災害時等における電気バスによる電力供給に関する協定書」を締結しました。本協定では、郡内地域での大規模停電などを踏まえ、台風や地震など大規模災害発生時、または発生するおそれのある場合に電気バスを避難所等へ派遣し、非常用電源として電気バスを活用し、避難所等の運営を円滑に行うことに合意しています。

締結式の様子

締結式の様子

災害時における応急対策活動への協力に関する協定書の締結

当社と山梨県富士河口湖町では2021年7月29日に「災害時における応急対策活動への協力に関する協定書」を締結しました。本協定は、1966年9月に発生した足和田土石流災害や2021年2月発生の福島県沖地震、2021年7月発生の伊豆山土砂災害などを踏まえ、災害時の協力をしていくことでサステナブルな街づくりを目指すことを目的としたものです。大規模停電時、避難所等へ電気バスを派遣し電力の供給源とするほか、車内の空調設備を活かして高齢者や乳幼児の休憩場所に活用します。

締結式の様子

締結式の様子

経営層が主導する安全意識の啓発

避難訓練、各省庁や自治体主催のセミナーなどに経営幹部含めて出席し安全意識を高めています。また、年に10回以上行われる節目ごとの式典で、運転事故や自然災害への対応など安全に関するトピックを社長から発信しています。

無水トイレの導入

富士山五合目にある富士急雲上閣や相模湖リゾート(神奈川県相模原市)では、男性用小便器に電気も化学薬品も水も使わない、無水トイレを導入しています。このトイレは、災害発生など断水時にも使用できることから、非常用トイレとしても活用できます。

無水トイレ

無水トイレ

非常用5年保存水のラベルレスボトル発売

富士ミネラルウォーターでは、持続可能な社会の実現に向けた脱プラスチック化への第一歩として、2021年3月から、非常用保存水としては国内初となるラベルレスボトルの発売を開始しました。ラベルレスにすることにより、プラスチック材料削減による環境負荷の低減、ペットボトル処分時の分別作業軽減などの効果を見込んでいます。

ラベルレスボトル

ラベルレスボトル