120%の安心・安全の実現へ

安心・安全の更なる追求

基本的な考え方

富士急グループでは、5つのマテリアリティに基づき、持続可能な事業運営に向けた様々な取り組みを推進しています。
その中でも、「120%の安心・安全の実現へ」を最重要課題の一つとして位置付け、「安全は全てに優先」を基本方針として、当社独自の厳しい安全基準や取り組みのもと、全従業員が一丸となって業務を遂行し、絶えず安全性の向上、法令遵守に努めています。
また、これらの方針は当社従業員に限らず、当社の事業に関わる協力会社を含む外部関係者にも共有し、安全確保に向けた取り組みへの理解と協力を求めています。
これらの取り組みについては、自社起因の運転事故、インシデント数等を指標として定量的にモニタリングしています。(※)

KPI(目標・モニタリング指標)

目標 目標値 2024年度実績 取り組みの方向性
自社起因の運転事故、インシデント数 ゼロ(毎年度) 139件(労働災害事故含む) (お客様の安全の取り組み)
安全教育、オペレーターや運転士の健康管理、保守管理システムの高度化、安全設備の導入等
(従業員の安全管理の取り組み)
オペレーターや運転士の健康管理、ロックアウトシステムの導入、ホイッスルの携行等
自社起因の死者、治療を要する期間が30日以上の者の発生数 ゼロ(毎年度) 死者1名、治療を要する期間が30日以上の者10名(労働災害事故含む)

※KPI(目標・モニタリング指標)の抜粋
2025年度、2026年度の実績数値については現在集計中です。

推進体制

安心・安全なサービス・商品の提供を推進するために、グループ全体で以下の取り組みを行っています。

運輸

安全管理体制を構築し、輸送の安全を確保するため、経営トップの主体的な関与のもと運輸安全マネジメントのガイドラインに則り、安全管理規程の作成や定期的な安全会議の開催、教育訓練の実施、内部監査などの取り組みを実施しています。各取り組みについて、随時PDCAサイクルに沿って見直しを行い、安全性向上に努めています。

レジャー・観光・その他

富士急グループ独自の取り組みとして遊園地・宿泊施設・その他の事業を運営する会社に対し、運輸同様の取り組みとして、当社ならではの観光等安全マネジメントを導入し、PDCAサイクルに沿った見直しを行い、安全性向上に努めております。
また、安心・安全なサービス・商品の提供を推進するために、分科会として安全対策室を設置し、安全対策会議を月次で実施しています。安全対策会議には、各事業所の安全担当者に加え、現場従業員の意見を反映するメンバーも参画し、健康・安全に関する課題や改善策を議論しています。
さらに、健康・安全に関する重要事項については、労働者代表と経営側が協議する場を設け、従業員の意見を踏まえた改善を進めています。

労働衛生

富士急グループでは、労働災害の防止・労働者の健康増進・快適な職場環境の形成といった各社の安全衛生水準の向上を目的として、労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)に則った労働災害防止対策を実施し、PDCAサイクルに沿った見直しを行い、安全性向上に努めております。

食の安心・安全(顧客への責任)、食品衛生

「安心・安全」は、アミューズメント/レジャー/宿泊施設やレストラン飲食業等の食品およびその提供に関するサービスにおいても重要なテーマです。富士急グループは、お客さまの日々の暮らし・生活において食の安全をはじめとする、さまざまな安全を脅かすリスクの低減に取り組み、安心してお過ごしいただけるよう事業を推進しています。
グループ飲食施設では食品衛生に係る教育の平準化および効率化を目的として、短時間で学ぶことができる食品衛生教育動画を導入し、グループ全体の衛生レベルの向上を図っています。
また、当社グループでは、食に関する商品・サービスの表示において、責任ある広告・マーケティングを行っています。景品表示法や食品表示法等の食に関する関係法令を遵守し、誤解・誤認を招かない表現・表示を行っています。特にアルコールや加工食品等については、健康への影響(肥満、糖尿病、メタボリックシンドローム、栄養不足など)に最大限配慮し、お客さまに分かりやすく伝えることで食の安心・安全に関する責任を果たすための広告・宣伝・マーケティングを行っています。アレルギー関連表示についても、お客さまへ正確に情報をお届けすることで健康被害の軽減に努めます。

食の安全等に取り組む主なグループ会社
流通(商業施設運営含む) (株)富士急百貨店
(株)富士急リゾートアメニティ
食品製造 富士ミネラルウォーター(株)
アミューズメント・レジャー・宿泊施設 (株)富士急ハイランド
相模湖リゾート(株)
(株)富士急マリンリゾート
ハイランドリゾート(株)
(株)ホテル富士急
(株)ピカ
富士急安達太良観光(株)
富士観光興業(株)
表富士観光(株)
身延登山鉄道(株)
十国峠(株)

※フランチャイズ店舗・業態については、フランチャイズ本部の管理の元、対応します。

具体的な取り組み

ウェブサイト上での情報公開について

株式会社富士急ハイランドでは「安全・安心への取り組み」としてお客様・従業員の安全・安心に向けた取り組みとして現在行っている取り組みを公開しています。また労働安全衛生マネジメント体制の強化を目的にISO45001(労働安全衛生マネジメントシステム)認証を2025年10月に取得しました。
URL:https://www.fujiq.jp/event/h5f6de000002p3zr.html

事業部門を越えた合同安全会議の実施

安全管理の更なる向上を目的として、グループ全社による事業部門を越えた安全の取り組みの共有および横展開を行うための合同安全会議を実施しています。

安全に関わる集合教育の実施

安全意識の醸成として本社に外部講師を招へいし、安全に関わる内部監査の仕方や安全管理の強化のための集合教育を実施しています。

対象 単位 2024年度実績
安全管理に関する研修の受講者数 連結 約600人以上
安全管理に関する研修

安全管理に関する研修

レールや枕木の改良・改修

レールの継ぎ目をなくすロングレール化を行い、騒音・振動の低減や乗り心地の向上に取り組んでいます。また、レールを重軌条化により重量を1メートルあたり50キログラムのレールで騒音・振動を低減しています。また分岐器の枕木を木の枕木から合成枕木へ材質を交換し、振動の低減や長寿命化を図りました。

改良されたレール

改良されたレール

車輪の定期的な整備

車輪を電車修理工場にて定期的に削正することで、車輪表面の凹凸をなくし、走行時の騒音の低減を図っています。

車輪の整備の様子

車輪の整備の様子

絶景パノラマ回廊の整備

富士山パノラマロープウェイでは、2021年にロープウェイ乗り場から山頂広場へ向かう急な階段道を、ユニバーサルデザインのゆるやかなスロープへと整備し、「絶景パノラマ回廊」としてオープンしました。歩道の整備を行ったことでどなたでもゆっくりと歩きながら富士山と河口湖の絶景を楽しめるようになりました。

整備された遊歩道

整備された遊歩道

鉄道安全教室

安全対策の一環として、富士山麓電気鉄道では、沿線の小学校において踏切安全教室を開催しています。これは、鉄道事故において原因となっている踏切事故防止を図るとともに、鉄道に関する安全、事故防止および車内マナーの啓発を目的として、踏切の渡り方などをわかりやすく説明し、地域の子どもたちとのコミュニケーションも図っています。

鉄道安全教室の様子

鉄道安全教室の様子

水循環型手洗いスタンド「WOSH」の導入による衛生環境の改善と節水

水道設備が整っていない富士山雲上閣に、いつでも綺麗な水で手洗いができる水循環型手洗いスタンド「WOSH」を設置しました。「WOSH」は、蓄えられた水は、膜ろ過、塩素添加、紫外線照射の3つのプロセスによって水をクリーンに保ちながら循環させ活用するシステムです。限られた条件でも安心・安全な水で手洗いすることが可能です。また、排水が発生しないことで、自然環境への負荷も低減できます。

水循環型手洗いスタンド「WOSH」

水循環型手洗いスタンド「WOSH」

富士急ハイランド、ハイランドリゾートでの食品衛生の取り組み

富士急ハイランド、ハイランドリゾートでは、HACCP(※)の考え方を取り入れた衛生管理を実施し、衛生管理計画、衛生管理チェック体制の強化に取り組んでいます。
富士急ハイランドでは、「食品衛生管理計画・記録簿」を使用し、HACCPの5項目がすべてそろった園内の飲食店21店舗では「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理実施店」として HACCP 型プレートを掲示しています。また、飲食に関わるすべてのスタッフが、食品安全方針を理解し実践できるよう、食品衛生講習を定期的に行い、常に管理方法をブラッシュアップしながら、食の安心・安全に向けた取り組みを行っています。
ハイランドリゾートでは、「食物アレルギー対応基本方針」を定めているほか、HACCPの考え方を取り入れた衛生管理を導入し「食の安心・安全・五つ星事業」にて五つ星を獲得しています。また、全社員参加が必須の衛生管理研修を定期的に実施しています。
※HACCP(ハサップ)とは、食品の衛生管理水準の向上と国際標準化を図る目的で導入された衛生管理方法です。